プラセンタエキスとは?
プラセンタとは、哺乳動物の胎盤から抽出された成分のことで、歴史は古く、紀元前から人の健康や若さを支えるための薬として重宝されてきたとされ、さまざまな栄養素を豊富に含んでいます。
美肌やエイジングケアに嬉しい美容効果が期待できるほか、血行促進や更年期障害など、健康面での効果も期待できる成分です。
プラセンタエキスは、プラセンタを酵素分解や塩酸分解などの方法によって分解したあとに抽出工程を経て得られた、液体またはペースト状の加熱殺菌されたものをいいます。
「プラセンタエキス純末」というものもありますが、これは、プラセンタエキスを凍結乾燥などの方法により、水分を除去して粉末状にしたものです。
プラセンタエキスにはさまざまな栄養素が豊富に含まれており、下記のような幅広い美容効果を発揮してくれます!
プラセンタエキスの美容効果は?
肌のターンオーバーの促進
プラセンタエキスに含まれている成長因子が、肌の細胞を活性化させターンオーバーを促してくれます。
また、プラセンタエキスの線維芽細胞を増やす効果によって、コラーゲンやエラスチンを生成し、ハリとツヤのある肌に導きます。
美白ケア
プラセンタエキスには、メラニンの生成を抑制し、排出を促す効果も期待できます。
厚生労働省からも、美白有効成分として認められています。
肌の血行促進効果によって、血行不良によるくすみを改善し、透明感のある肌に整えてくれるでしょう。
抗炎症作用
プラセンタエキスには、高い抗炎症作用や細胞修復作用があるため、ニキビの改善にも期待が持てます。
抗酸化作用
プラセンタエキスには、過剰に発生した活性酸素を除去してくれるという効果もあります。
活性酸素を抑制することで、若々しい肌をキープすることができます。
プラセンタには10数種類のアミノ酸や核酸様物質、さらに各種ビタミン類、ミネラル、酵素、ムコ多糖類など、豊富な成長因子が含まれています。
成長因子は細胞の成長や形成を促進するものですが、厳密にいうと化粧品などのエキスに加工する段階でピュアな成長因子としては存在しなくなります。しかしながら、いろいろな研究から、成長因子様作用により、肌のハリ向上やターンオーバーが期待できる線維芽細胞増成などの作用が認められており、アンチエイジング対策の成分として、注目されてきたというわけです。
起こりうる副作用やデメリット
アレルギー
プラセンタエキスにはさまざまな栄養素が含まれているため、取り入れた際に、まれに蕁麻疹や赤み、腫れといったアレルギー反応を引き起こす場合もあります。
したがって、アレルギー反応が出た際には、直ちに使用を中止してください。
また、使用前には自分の体質に合っているか否か、品質は問題がないかを必ず確認するようにしましょう。
献血ができなくなる
プラセンタエキスをスキンケアやインナーケアで取り入れる場合は問題ありませんが、ヒト由来のプラセンタ注射を使用してしまうと、献血ができなくなってしまうため注意が必要です。
というのも、ヒト由来のプラセンタ注射はvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)のリスクを完全に否定することはできません。
これまで実際にはヒト由来のプラセンタ注射によるvCJDの発生例は報告されていませんが、病気についてはまだまだ解明されていないことが多いため、このような規定が設けられているのです。
まとめ
プラセンタ化粧品だからといって、特別な使い方は必要ありません。
基本的に普段の化粧水や美容液などと同様、それぞれの製品の説明書に従って、正しく使用することです。
成分を行き渡らせるためには、ハンドプッシュなどで肌を包み込むように優しくなじませてください。ただし、「せっかくの成分だから目いっぱい浸透させよう!」などと、強い力でたたき込んだりすると、肌への刺激になってしまってトラブルになることもあるので、注意しましょう!
良質な製品を正しく使うことで、プラセンタの魅力は発揮できるので、魅力的な成分として、ぜひ上手に取り入れてください!
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